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スタッフブログ

ウェアラブルEXPOに参加しました

生活支援情報技術研究室の吉永です。1月14-16に東京ビッグサイトで開催されているウェアラブルExpoに参加しました。会場ではウェアラブルデバイスやその要素技術の展示が行われていたので、その一部を簡単にレポートします。

今回の展示会で最も注目を集めていたのがgoogle glassなどで知られているHMD(ヘッドマウントディスプレイ)で、各企業のブースでは行列ができていました。
各種HMDが展示されていましたが、その中でもInfoLinkerのように着脱可能なタイプと、ReconJETOptiventのようにグラスと一体化したタイプが注目を集めていました。着脱式の場合、近眼のユーザーが普段使用している眼鏡にも取り付けることができます。さらにネック部分が柔軟なため、細かい位置調整ができるメリットもあります。一方、一体型のHMDは近眼のユーザーには不向きですが装着した時の安定感は非常に高いという印象を受けました。またこれ以外にも、HMDに搭載されたカメラの前で行ったスワイプなどのハンドジェスチャをリアルタイムに認識する製品のデモも行われていました(Smart Zero)。
余談ですがInfoLinkerは私も使用しているinforodの次の世代に相当する機種で、タッチセンサーの使い勝手やディスプレイの位置の調整のし易さがはるかに向上していました。(こっち欲しいな)

また、他の眼鏡型デバイスとしてトビー・テクノロジーのTobiiグラス2という視線追跡装置のデモも体験できました。こちらは眼鏡の縁に搭載された赤外線カメラを用いて瞳孔の検出を行うというもの。従来の据え置き型のシステムと比べると追従速度や安定性に課題はありそうですが、性能が向上することでスポーツ選手やPCから離れた場所で作業を行う人の視線追跡をしたい研究・開発関係の人に受けそうです。他にも目を使った入力インターフェースとしても使えればアミューズメントから生活支援まで様々なところで活躍しそうです。

眼鏡型デバイス以外には、ヤマハから販売されている薄型ストレッチャブル変位センサも来場者の注目を集めていました。これはスポーツウェアや手袋にゴムのように伸び縮みするひずみセンサを仕込み、関節を曲げた時の伸縮を数値化して関節の曲がり具合の大小を見るというもの。実際のデモではピアニストがセンサ入りの手袋をはめた状態で演奏を行い、その時の指の動きの様子が後ろのスクリーンにグラフで表示されていました。
関節の曲がりの大小を角度にまで変換するのは難しそうですが、体にぴったりくっつけて計測が行えるので、通常のカメラを用いたモーションキャプチャでは得られない情報も得られそうで興味をそそられました。

音声に特化したデバイスの展示もありました。スマホやHMDに内蔵されたマイクを使用する際、周囲の雑音が多いところでは音声の認識はもちろん音声通話をする場合にほとんど使い物にならないため、雑音の影響を排除した音声入力を可能にするマイクを開発したとのこと。Bluetoothでスマホ・タブレット・スマートグラスと通信することができるので、音声認識が可能なアプリと連携した入力・操作を様々な環境で行えそうです。個人的には両手が塞がっている状況でHMDの操作をできると面白いかなと思いました。

さらに動物を対象としたウェアラブル機器も展示されていました。猫や犬などのペットにAnicallというBluetooth通信が行える機器を取り付けてペット同士がすれ違ったことを認識し、専用SNSで確認するというもの。さらに、今後は他のセンサも搭載することでペットの状態(機嫌、体調など)も認識して飼い主に通知できるようにする予定とのこと。ここまでできるようになるとペット愛好家の間で流行りそうです。
これの他にも牛を対象としたCowcallもあるそうです。こちらは生産者がスマホを片手に牛に近づくと、飼育情報や系統情報、発情・出産予定などがわかるというもの。こちらも今後の動向を要チェックです。

他にもウェアラブル機器を実現するための小型バッテリーや基盤に関する技術の展示などもあり大変面白い展示会でした。