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スタッフブログ

風を呼ぶフォルム(形式)~映画『風立ちぬ』

「君の十年を力尽くして生きなさい」

「これは飛ぶ。風が立っている」

映画『風立ちぬ』を家族三人で見てきました。ただ、お父さんの僕は、視力に自信がないという(かなり怪しい)理由で、ひとり、前から三列目に。えへっ。でも主人公の声が落ち着いていたし、まるで自分の夢を外から覗くように映画を見ることができて、最後まで感情に流されずに世界に浸れたのは本当に有り難かった、です。

良い映画を見た後の飲み物は・・・・自宅でベルギーの白ビールにしました。うまい。

そして、ふと頭によぎったのは、全くトピカルでないシーン・・・(明かりとは?)

二郎とともに避暑地の山中で夕立に打たれた菜穂子が(持病の結核ゆえ)高熱を発して夕食をともにできなかった夜、それまで一緒に際どい世界情勢を話していた謎のドイツ人カストルプの姿が煙のように消えて、山荘のベランダに一人残された二郎は、山荘二階にある菜穂子の部屋の明かりを見上げた後、暗い庭に降り立つ。それから、しばし躊躇した後、庭園灯の光の環の中に足を踏み入れる。・・・・そのあと(婚約したあと)、自宅療養中に喀血した菜穂子の見舞いに名古屋から駆け付けた二郎がまず見上げたのも菜穂子の部屋の明かりだった。二郎は、その明かりめがけて一直線、つまり、ベランダから寝室に飛び込んでいく・・・