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情報セキュリティ研究室

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ESCAR europe 2014参加報告

会議名 ESCAR(Embedded Security in CARs) Europe 2014
日時 2014年11月18日~19日
場所 Gastwerk Hotel Hamburg(ドイツ)
主催 ISITS(International School of IT Security AG)
共催 escrypt, TÜV Rheinland
[ESCAR Europe概要]

ESCARは自動車を含めたエンベデッド(組込み)セキュリティに関する先駆的な学会であり,欧州,米国,アジアの3地域でそれぞれ年次会議として催されており,欧州については今回で12回目を数える.但し欧州については第一回のケルンから常にドイツ国内での開催である.

[今大会概要]

今回のESCAR europeは第12回目の開催にあたり,ハンブルクでの開催は第6回に続き2回目の開催となる.今回154人の参加者のうち半数近く(69名)がドイツからであり,次いで日本からが22名,イスラエル13名,米国10名,韓国9名となった.欧州からの参加者が過半ではあるが日本を含むアジアからも3割強を数え,アジアでの自動車マーケットの勢いを反映しているようであった.投稿総数は18件,内ドイツからが8件,米国からが3件で日本からが1件であった.採択論分数は13件で採択率は約7割となる.

[主な発表]
  • アルパイン・リサーチ・オブ・アメリカOnishi氏の発表”Guidelines to Protect Society Agianst Enlarged Vehicle Cyber Risks”は,サイバーフィジカルシステムのリスクから,カーセキュリティのリスクを論じており,欧州のEVITA,日本のIPA,米国のSAEまでまとまった内容で,非常に参考になった.
  • ユタ州立大Ruchir Cauhan氏らの発表”Demonstration of a False-data injection Attack Against an FMCW Radar ”は近年急速な発展を遂げている運転補助/半自動運転に用いられるFMCW(周波数変調連続波)に偽情報を検知させることで霍乱するもので,Distance Decreasing Attackなどが可能なことを示す発表であった.
  • 名古屋大Ryo Kurachi氏らの発表”CaCAN-Centralized Authentication System in CAN”は,車内ネットワークであるCAN(Controller Area Network)への攻撃対策として集中認証を行い,攻撃トラヒックを不正フレームとして破棄させるもので,近年脅威の増しているCANへの攻撃対策として有効なものと感じた.

会場となったGastwerk Hamburgホテル