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研究室
情報セキュリティ研究室

情報セキュリティ研究室

JCEEE2014聴講

JCEEE (電気・情報関係学会九州支部連合大会) 2014聴講

[概要]

  • 開催日時 2014年9月18日(木) ~9月19日(金)
  • 会場   鹿児島大学 郡元キャンパス(鹿児島県鹿児島市)
  • 主催   電気学会,電子情報通信学会,情報処理学会,映像情報メディア学会, 照明学会,電気設備学会,日本音響学会の各九州支部,およびIEEE Fukuoka Section
  • 開催案内 http://www.jceee-kyushu.jp/home
  • 報告者 松本研究員,田中特別研究員(九州大学博士課程3年)
  • 発表件数  527件(うち情報通信セッションでの発表件数は42件)

[聴講内容・所感]

■JCEEE(電気・情報関係学会九州支部連合大会) 2014に参加し聴講を行った.本年は鹿児島大学工学部(郡元キャンパス)にて催された.発表論文総数は527件であるが,情報通信に限ると発表数は42件であった.発表は主に九州内の大学,高専からであったが,一部九州外の大学,また企業からの発表も行われた.セッションは最大14並列となる大規模なものであり,会場がキャンパスに分散していたため全体の参加者はつかみにくいが,7~800人以上は参加したものとみられる.報告者は主に情報通信セッションを聴講した.

■報告者(田中)が,1日目の午後第2セッションに実施された「情報通信」において多変数公開鍵暗号の実装手法に関する研究成果について発表を行った.その際に,山之上卓教授(鹿児島大)と以下の質疑を行った.「今回の結果で並列化は上手く行っているように感じられるが,これはassociative lawが作用しているのか?」「加算の部分についてはそのとおりである.乗算部分はおそらくコアの数の力を利用しているものと考えられる.」,「GPUのコアの数と計算量に対する速度の均衡点はどのような位置に存在するのか?」「例えば,変数512個,多項式1024個の場合,ストリーム数128の時点で今回用いたGPU, NVIDIA GeForce GTX TITANの2688コアを超えるため,ストリーム数64から128の間に均衡点が存在すると考えられる.」

■また佐賀大のグループは同校がキャンパス内無線NW用の認証システムとして開発したOpengateの拡張に関する発表を複数行っている「キャンパス規模運用を目的としたMAC認証システムOpengateMにおけるアドレス詐称対策の検討」岸良ら「WebSocketを用いたネットワーク利用者認証システムの開発」大久保ら「位置情報を用いたOpengate 利用者情報管理システムの開発」碇ら).これらはセキュリティ拡張や管理者の負担軽減を図るものであり,自分たちの計算機環境から挑戦的課題を見つけるという好循環が生まれていることが感じられた.発表「WebSocket~」には座長(九工大 黒崎先生)より,ブラウザ側からコネクションが切断される理由を訊ねられ,当該現象はMac用Safariブラウザで発生し,これはサーバ側応答遅延をブラウザが切断と誤認識している為と推測している旨,回答があった.

■九工大のグループは無線LANの効率改善に関する発表を行っており(「高速なロボット制御通信を実現する産業用無線通信システム」浜田ら「IEEE802.11acにおけるTwo-levelアグリゲーションの伝送効率に関する一検討」松永ら「無線LAN APに対する可変非予約型スリープ制御方式を用いた低消費電力化手法」山﨑ら)研究室内での無線LANに関する研究ノウハウ蓄積の豊かさが伺えた.

会期内に,佐大堀先生,九大情報基盤研究センター伊東先生などにお会いし,近況,ネットワークセキュリティ研究の状況などの情報を交換した.

会場の鹿児島大郡元キャンパス(今大会受付)

会場の鹿児島大郡元キャンパス(今大会受付)

情報通信セッションの模様(登壇者は九大D3の田中さん)

情報通信セッションの模様(登壇者は九大D3の田中さん)